第四幕

 


 街は陽気な雰囲気。お祭り騒ぎ。酒場では男や女たちが酒を飲んで騒いでいる。
 舞台の左側から、山男が姿を現す。

山男:
 今日は結婚行列があるって聞いて山から出てきたけれど、さてはて、どこを通るのかな。ちょっと街の人に聞いてみよう。もしもし、ちょいと聞きたいんだけれど。
街の男:
 なんだ、俺はいそがしいんだ。
山男:
 おお、忙しいところ申し訳ない。結婚行列はどこを通るんだい?
街の男:
 お前のすぐ目の前さ。俺も今日は楽しみでさ。男の顔がどんな顔なのか見たくてね。なんつったって我らが王国の英雄様だからな。
山男:
 男の顔? ああ、それなら俺は見たことあるぞ。
街の男:
 見たことがある? 嘘を言うな。
山男:
 嘘じゃないさ。まあいいや。酒を一杯頼むよ。
街の男:
 今日働いているのは俺くらいかな。参ったなぁ。
山男:
 ご苦労さん。とりあえず酒だけ出してくんねえかな。あとは行列を一緒に見ようや。

 そのとき、遠くから声が響いてくる。

声:
 行列が来たぞー。

 酒場の人たちは総立ちになる。山男、はるか舞台の右側を見やる。

山男:
 ああ、見えた見えた。兄ちゃん、立派になったなあ。がんばれよ、兄ちゃん!

 舞台の右側から二騎の騎兵を先頭に行列が現れ、オープンの馬車が現れる。馬車の上には、しおんとエドワードが乗っている。
 しおんとエドワードは街の人たちに手を振りながら、馬車はそのまま舞台の左側に消えていく。
 幕が下りる。


 

(完)





 

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